司と準に関する考察

学生時代の司と準に思いを馳せるのを趣味の一つとしているのですが、準的には司を客第一号にした動機はそこまで強い感情で決定したわけではないと思うのです。

いわば恋と呼べるほどのエネルギーは当初はなかった。

あくまで初めては金持ってそうなおっさんよりかはいい。「どうせなら、選り好みしよう」くらいなんですよね。父親からは逃げおおせた、おそらくもっと大切にしておくべきだった、してほしかった処女であります。
照れ隠しに金を受け取ったわけでは決してないというのは、これは司も後々認めている。(諦めるといった方が正しいか)

「なんでもないこと」にしてしまえるならそれがいいと思うのはわたしも女性でありますんでそこに違和感はないのです。

ま、準の場合は金稼ぎがメインで「なんでもないこと」にするためではなかったと思いますが。しかし多少はそういうやけくそ感もあったでしょう。

前に感想漁ってたら、性的虐待を受けてたのに売春できる心理はおかしいただのビッチじゃんってのがあって一人憤ったことがある……。あとトイレに流されたくすりの元を取るために司を押し倒した、みたいな解釈の人もいた。どういう読み方したらそうなるんじゃ!

そりゃ恋愛するのが怖いってのは彼女にはある。

トラウマ持ちである。そして現在も続く後遺症もある。本当に憎い。わたしはきっと一生、高屋敷準を心のどこかに貼り付けたまま生きていくんだろうなと思う。

それこそ世界が平和にでもならない限り。

麻薬のニュースも児童虐待のニュースもずっとずっと敏感になったし、カロリーメイトにもよく反応するようになりました。ここは笑うところ。

 

で、学生時代の話に戻りますが、準にとって司への感情がそこまで広がるものだとは思っていなかったわけでしょう。

準に限らずある程度の好感を抱いて近づいたとしてもどのくらい好きになれるかなんて予測不可能ですが、己に対して「誰かへ恋愛感情を持つ機能なんてないだろう」と思っていたのではないかと思うのです。

機能っていったらロボットみたいですけど、幼少期にそういう情緒は欠落してしまったと思い込んでても不思議じゃない。

準が高屋敷を出るとき「こんな感情知らなければよかったんだ」というような内容を司に訴えるセリフもあるくらいですし。

知る予定はなかった。知る必要だってなかった。準の目的には少々、いやかなり邪魔な感情であろう。大河原準は恋を知りたくなかった。

嫌悪感はない、割と好きかなくらいの男に売っただけ。男の方も買っただけ。それが準の当初の予定であったのだろう。

金目当ての女と身体目当ての男。うーんある意味で割れ鍋に綴じ蓋か?

でもそうはならなかった。これは準と司にとって幸福だったのか不幸だったのかは分かりません。

準ルートならたぶん「あれでよかった」と言うかもしれません。

でも他ルート、他の女からしたら「よかねぇ…」ってなるしね。司くんは男性なので恋の新規保存はお手の物でしょうしまぁ「あれでよかった」で締めるかもしれませんが。

ただ末莉ルートでは司は準との関係ディスってた気がするけど宗教上の理由でちょっともう準ルート以外できないのでここは永遠に不明ってことで。

ちゅーかどんなギャルゲーに言えるけど、他ルートってなんで司がヒロイン好きになったかがよく分からん。青葉真純に関しては吊り橋効果じゃね?ってプレイ中に思ったわい。

人となりはある程度知ったし好意(性愛ではない)は寛含めみんなに持ってるだろうが、ゆえに!恋としての好きがもっと、見せてほしいですね。ただし春花へに対しては生涯罪悪感に苛まれてろと思う。春花は一番司(脚本家)にとって都合のいい女だろう。まぁ春花のでっかい器もあるんだろうけどね。でもなぁ冒頭の司くん、君頭オカシイ。寛や劉さんの倍はヤベェ神経の持ち主だよ!?まぁシナリオをスムーズに進めるために必要なオカシさだと納得させてスルーして本編やりますけど。でも冒頭で主人公の性格上それはやんないだろって行動を取らせるのはどうなんだ?ロミオの力不足か?なら再構成して家族計画のシナリオ修正、増量して♥

末莉さんに対しては知らん。

圧倒的に時間が足りねえ!恋になるまでの時間がよ!

恋愛シミュレーションゲームの主人公の攻略対象への好きが分かりづらいのって、プレイヤーはその攻略対象のことを十分好きだから省略されがちなんだろうなぁ。

でも実際のところ主人公≒プレイヤーだから、なんで好きになったん?って感想が出がち。それに対して恋ってそんなもんって返されがち。でも好きになる過程大切…想像出来るだけの行間よこして下さい!

しっかし寝食を共にしてる場合異性へ恋愛感情って湧きにくそうだなぁと思う。ヤなところ見えてきちゃうじゃん……。

学生時代の司の準への好きになる流れは思春期特有のものだと司本人も言ってるし、なにより情が移るそれだけの時間は過ごしただろう。なので司→準の感情はOK(つかじゅに対しては採点激アマ)

 

それともうちょっと学生時代の二人の描写が欲しかったなーというのが正直なところであります。

「おまえの世話を焼いたのは、久しぶりだ」とか、準には多くの点で助けもらったというモノローグとかいろいろあるからね。散りばめられてるんですよお、過去の二人の切れ端がよお!!

イマたんがバラバラに編成したのならわたし頑張って拾い集めてちゃんと時系列に繋げるところですよ!(最果てのイマネタ)

「司は顔が怖い」「悪ぶったお人好しだと思う」もどんな流れで生まれた言葉なのかとか!!

なぜわたしはそれを知ることができないのか、とマジで悶々とすることがあります。

ま、ともかくわたしはちゃんと己を気持ちをまとめてぶつけあった先に司と準の二人で目指し掴める幸福があると信じております。with高屋敷家でね。

……タイトルのわりに司の話してないね?準の話だけだな?